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初めての経験。そして、楽しい失敗

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初めての経験。そして楽しい失敗。

映画とカレー

NPO法人あいず 栗田 陽子 

 今年のお正月映画が公開されたころから映画館へ出かける回数が増えました。それはUDCastというアプリケーションが開発され、何処の映画館でも音声ガイド(場面解説)をアイフォン等を利用してイヤホンで聞きながら映画を楽しめるようになったからです。

 映画は桜の花がヒラヒラと散る様子や、出演者の表情などで心の動きが表現されることやアクションシーンなど、台詞の無い場面も沢山あります。UDCastが開発される以前は、スピーカーから聞こえてくる音だけで映像を想像しながら鑑賞していました。台詞が多くわかりやすくて楽しめるものもあれば、ストーリーが掴めず取り残された気分になることや気持ちの良い椅子で眠ってしまって鑑賞料がもったいなかったと残念な思いを抱えることも度々ありました。

 インターネットを使ってUDCast対応の映画作品の中から観たい映画を選び、解説のデータをスマホやアイフォン端末に前もってダウンロードして映画館へ出かければ、本編が始まると同時に場面解説を聞くことができます。

 このシステムに助けられて視覚情報が補われることで、何十倍も映画を楽しむことができますし、映画の世界にすんなりと溶け込むことができるようになりました。一緒に鑑賞する友人や観客と同じタイミングでくすりと笑えたときにはものすごい感動がありました。

 ある日、映画を鑑賞した帰りにお肉を買って帰ろうと保冷剤を保冷バックに入れて出かけました。楽しく映画を観終わって、お肉屋さんで奮発してステーキをゲット!

 楽しい気分でタクシーを利用して帰路についたのですが、タクシーの中にカレーの香りが充満してくるのです。「あれっ?この運転手さん、遅いランチにカレーを食べたのかな。ちゃんと窓開けて空気の入れ替えをすればよいのに」と思っていたのです。そして自宅に到着して玄関へ歩いている途中でもカレーの香りが濃くなってくるのです。「隣のお家の夕食カレーかな?今日はよくカレーに遭遇するなぁ」と、のんきなことを思いながら、自宅の玄関を入りました。急いでステーキを冷蔵庫へしまわなきゃと台所に向かい保冷バックを開けて、びっくり!!!なんとここからもカレーの香りがするのです。上映スタートに遅れては大変と慌てていた私は、保冷材ではなく、カレーをジップロックに入れて平たくして冷凍庫に保存していたものを間違って持って出かけてしまったようなのです。カレーに遭遇じゃなくて、私が持ち歩いていたのかと気がついて、台所でお腹を抱えて爆笑。

ステーキの保冷をしながら、カレーの解凍が出来たから一石二鳥だと失敗は吹き飛ばし、カレーは冷蔵庫へ。勿論、翌日の夕食になりました。この失敗ってお得ですよね。でもでも、映画館で溶け始めてカレーの香りが充満しなくてよかったと心からほっとしたのです。

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