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機関誌「しんしょうだより」

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LENCONの初めの一歩

 両親との離れ離れ

永松 玲子 

※サリドマイドの薬害のため、両肩から数本の指が少し出ているだけの状態で左目は失明、右目も眼球振動があり弱視(近づけば人がいるか識別できるくらい)

 

 きれいで大きな建物を見に行ってどのくらい時間(とき)が過ぎたかはわかりませんが、ある日両親から「このあいだ見に行った大きな建物のとこに行くよ」と言われ、私はまたドライブに連れて行ってもらえると思い、喜び勇んで車に乗りました。

 車の中で歌を歌い、はしゃいでいるうちに目的地に着きました。そこではなぜか、質問や、診察・検査をたくさんされ、そのうち私はだんだんと疲れてしまいました。「もうおうちへ帰ろう」と両親に言うと、「今からこの前見たベッドがいっぱいある部屋に行くよ」と言われました。私は訳が分かりませんでした。

 以前見た部屋とまた違う場所に案内され、母が家から持ってきた洗面道具や着替え等を棚に入れながら「洗面道具はここで、寝間着や服はここに入っとるよ」、「面会日の時はちゃんとお父さんとくるけね」と言われました。この時、私は家に帰れないんだとようやくわかり、涙が出そうだったのを必死でこらえました。

 荷物の整理が終わった後、その建物の中の大きな食堂で、両親と夕食を食べたのですが、淋しいという想いや、悲しいという想いがいっぱいで、何を食べたのか、味はどうだったのか、全く憶えていません。

 その後、私を含めた数人のために建物の職員さんが歓迎会をしてくれました。しかし、両親が帰って行く後姿を見たとたん、周りの人達の手を振り切り「私をうちに連れて帰って!」、「もう大きなおうちに住みたいとか言わんけ!小さなおうちでいいけ、連れて帰って!」と泣き叫びながら後追いしました。その時、父から「聞き分けのない子はうちの子じゃない!」との一言で体中の力が一気に抜けてしまったことを憶えています。

 でも、最後の小さな抵抗で「トイレに連れて行って」とねだりました。泣きながら「本当に面会日にはお父さんもお母さんも絶対来てね。」と、母に何度も繰り返し、トイレを済ませて、職員と歓迎会の場所へ戻りました。

 私が入ることになったその建物は、手や足、言語の機能をリハビリや手術で治していく「北九州市立足立学園」(現、北九州市立総合療育センター)という施設でした。

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