見えない・見えにくい人のための福祉機器展in北九州2018のご報告
6月24日(日)に八幡西区黒崎のコムシティ5階にある北九州市立西部障害者福祉会館で、『見えない・見えにくい人のための福祉機器展in北九州2018』が開催されました。
1人ひとりの『できること』を広げるために2013年から始まったこの福祉機器展は、視覚障害当事者団体・関係機関・団体の計14団体によって企画されました。
当協会も、実行委員団体のひとつとして関わりました。
この福祉機器展は今年も『日常生活に関するもの』、『機器展示』、『セミナー・体験』の3つの主な部門を柱に開催されました。
『日常生活に関するもの』では、100円ショップやホームセンターなどで売られているもので、視覚に障害のある人が日頃使っていて便利だなと思う商品の展示や紹介コーナー、日常生活用具給付対象品の紹介コーナーなどがありました。
『機器展示』では、今年も20社以上の企業が拡大読書器や音声ガイド付家電など、視覚に障害のある人が日常生活で使用する様々な福祉機器を展示し、来場した方に手にとって実際に触ってもらいながら、業者の方が分かりやすく説明をしていました。
『セミナー・体験』では、視覚障害生活訓練等指導者による、白杖についての相談や、相談支援事業所の相談員による生活相談など各種相談窓口を開設しました。また、音声ガイド付調理機器体験コーナーでは、お湯を沸かす、食材を温めるなどの体験を来場者にしてもらいました。
今回の目玉は『OTON GLASS(オトングラス)体験セミナー』。
OTON GLASS(オトングラス)とは、視覚障害があり文字を読むことが難しい人を対象とした、文字を音声で読み上げてくれる眼鏡型の機器です。こめかみの部分のボタンを押すと、眉間部分に搭載されたカメラが目の前の文字を写し、文字認識技術でデータに変換して音声として読み上げてくれるというものです。
このセミナーは、午前・午後の2回開催され、事前申込により体験の定員を満たしたにもかかわらず、話だけでも聞きたいという人で立ち見が出るなど、人気のセミナーとなりました。
今年の福祉機器展には当日約450名もの来場があり、無事に開催終了することができました。
会場に足を運んでくださった皆さま、開催にあたってご支援・ご協力いただいた皆さま、本当にありがとうございました。