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年頭所感

 

(公財)北九州市身体障害者福祉協会 理事長 柴田 泰博(しばた やすひろ)

 

 昔の話ですが、ある芸人が「夢も希望もない」というフレーズを使い、お茶の間の人気者になりました。最近になって、『希望のつくり方』という講演を拝聴し、このフレーズを思い出しました。講師は会場の聴衆に向けて、「夢と希望の違いは何ですか」と問いかけました。瞬時にはその違いが思い浮かばなかったのですが、その講師はたたみかけるように「夢は無意識の世界のもので、みようとしても見られない。それに対して希望は意識して持つものである。」と、その違いを説明しました。

 次に、希望を持っている人には共通した特徴があると言いました。それは何だろうとますます興味をもって耳を傾けると、そのひとつが、過去に挫折や試練といった困難を経験し、それを何らかの理由によってくぐり抜けてきたという自負を持つ人ほど、希望を持っていることが多いと述べました。希望とは、単なる未来志向ではなく、多くの場合、困難の超克という過去の経験とも結びついているという。もうひとつ、希望を持てなかったり、失ったりする背景には、きまって深刻な孤立が存在している。反対に希望に向かって邁進する人のまわりには、応援してくれたり、信頼してくれる人々がいる。

 まわりの人とは、家族のような身近な人々を思い浮かべますが、むしろたまにしかあわない程度の距離感にあるが、会えばお互いに信頼を前提に率直な対話ができる友人や知人を持つ人ほど希望を持ちやすいという傾向があるという。この緩やかな絆(ウィーク・タイズ)こそ大切なものであると力説しました。

 講師は、「希望は、四つの要素があり、その一つが欠けても成就しない。まず、心に強く願うこと、希望の中身を具体化すること、そして現実性を探求し、最後には行動に移すことである。行動に移さなければ、どんなりっぱな希望も叶わない。」と、まとめられました。

 皆さん、新しい年を迎えてどのような希望をお持ちでしょうか。それは単なる夢ではなく、まさに叶えることができる希望として、行動に移したいものです。

 

 

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