視覚に障害のない人は、普段さほど意識することなく過ごしていますが、かなりの部分を視覚に頼って生活しています。しかし、人生の途中で見えなくなる、あるいは生活に支障をきたすほど見えにくくなる中途視覚障害者は、近年増加の一途をたどっています。視覚に障害のない人であっても、突然視力を失うことは決して珍しいことではなく、誰の身に起こっても不思議ではありません。
「この先どうしたらいいのか、何をしたらいいのかわからず、途方に暮れた」
「外出が怖くなって家に引きこもっていた」
「あれも出来ない、これも出来ないという絶望感から、精神的に不安定になった」
中途で視覚障害となった人の多くが、生活や将来の不安、焦燥感(しょうそうかん)を抱えて立ちすくんだ経験を口にされます。それまで持っていたものを失うことで、それから先の人生をも断たれたように感じてしまうのかもしれません。でも、もちろんそんなことはありません。見えなくなっても、皆さん自分らしく、その後の人生を歩いていらっしゃいます。
「しんしょうだより」前号(65号)でご紹介した『福祉用具プラザ北九州』では、目が見えない・見えにくいことで困っている人やそのご家族、支援をしている人からの相談を、専門のスタッフ(視覚障害生活訓練等指導者・視覚障害当事者相談員等)が受け付けています。