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しんしょう協会 (北九州市身体障害者福祉協会)

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9 この本、おもしろかった!~わたしの一冊~

  点字図書館を利用される皆さんがつなぐコーナーです。前号の高橋さんから、今回は高さ

 んへバトンが渡されました。

 いろんなジャンルの本を読まれる高さんの「わたしの一冊」は、どんな本なのでしょうか。

  それでは高さん、お願いします。

*******   *******   *******

          「私の一冊プラスアルファー」    高 清秀           

 

  みなさんこんにちは。八幡西区の高です。今日は私がここ数年で読んだ本のうち、地元を

 舞台にしたものを2冊ご紹介します。そして、これからの図書館のあり方についても少し意

 見を述べさせていただきます。

  最初は、辻仁成著「真夜中の子供」です。来年公開に向け映画も製作中です。福岡・博多

 の中州に住む、親に育児放棄された子ども。博多祇園山笠に関わる人々との交流を通して成

 長していく姿を描いています。サピエに音声デイジー・テキストデイジー・点字があります

  次は、タナダユキ著「復讐」。こちらは戸畑祇園大山笠が舞台です。犯罪加害者や被害者

 の家族、少年事件について問題提起しています。サピエに音声デイジーと点字があります。

 

  さて、みなさんはどんな方法で本を読んでおられますか?また、好みの本をどうやって探

 して取り寄せていますか?パソコンでマイブックを使うという方、サピエに直接つなげるプ

 レクストークなどで探して試し聞きをしてからダウンロードという方も多くなっているでし

 ょう。中には、スマートフォンにアプリを入れて聞いているという方もボチボチ出てきてい

 ます。いつも持ち歩くスマートフォンで聞くというのを、以前は少し嫌悪していた私ですが

 最近は移動の合間のちょっとした時間にも気軽に本を読めるので、これはこれで使い道があ

 ると感じています。でも、以前読んだ本の読み直しが多いです。初めて読む本は、やっぱり

 腰を据えてじっくり読みたいし、物によっては点字ディスプレイで表示させてちゃんと触っ

 て読みたいものもあります。

  提供されるデータについては、これからテキストデイジーが主流になって欲しいと思うの

 は私だけでしょうか?これなら、上に挙げた方法のどれでも読めるし、データ量も小さいで

 す。今年成立した読書バリアフリー法では、視覚障害者はもちろん、手で紙の本を持ったり

 めくったりするのが難しい上肢障害の方や、失読症の方にも図書のデータが使えるようにし

 ていくことが定義されています。テキストデイジーはそういう用途にも向いています。(音

 声と文字のデータを収めたマルチメディアデイジーが理想かもしれませんが、作成には手間

 がかかるしデータも大きくなります。)

  障団連の今年度の市への要望には盛り込めていませんが、次年度はぜひ、点字図書館のサ

 ービス対象者の拡大とそれを実現するための予算措置の要望を提案していこうと思っている

 ところです。

  これからも、いろいろな形のデータからその時々に合ったものを選び、その場に合った方

 法で読めるように環境を整えておきたいと思います。

  図書館には、多様になってきている読書の方法を、その方の環境に合わせてサポートでき

 るよう体制を整えておいて欲しい、中途視覚障害で読書の楽しみや情報から切り離されそう

 な方へのフォローに力を注いで欲しいと思います。そして、市立点字図書館という枠を超え

 て、必要な障害者に必要な形で図書や情報を提供するための技術的なよりどころになって欲

 しいと願います。

       *******   *******   *******

  高さんありがとうございました!

  地元が舞台だと、聞きなれた名称もあって作品に興味がわいてきますね。サピエ情報、読

 書環境についてのお話など、皆さんも気になる情報だったのではないでしょうか。

  図書館としても、情報提供について真摯に取り組んでいきたいと思っております。

  まだまだ知らない皆さんの思い出の本や、本を探す情報源など、ぜひ教えてください。

  次はあなたの番です!!点字図書館まで、お気軽にご連絡くださいね。

                                   (担当:橋本)

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