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社会資源紹介コーナー~つながるために~

九州国際大学 地域防災リーダー育成プロジェクト

 

地域において大学が発揮すべき拠点性、さらに昼間なら学内に1,000人以上のマンパワーを有していることを考えれば、学生が防災士として活動することには大きな意義があります。九州国際大学 地域防災リーダー育成プロジェクト(以下、防災PJ)は、防災士の資格を取得した後、在学中に具体アクションを開始することを目指したプロジェクト・チームです。そして、これまで市民センターへ出向いての高齢者向けDIG(災害図上演習)や大規模マンションでの防災対応のサポート、幼児や児童とストリート・ダンスでやり取りする「ちびっこ防災クイズ」といった活動を展開してきました。

 防災士の資格は、公務員や消防士を目指す学生の間で「持っていれば就活に有利」と認識されています。その一方、本学の過去の例では、せっかく勉強して資格を得たにもかかわらず、何も実践することなく卒業していくケースが大半でした。ところが、一昨年に防災PJを立ち上げたところ、就活目的のほか、防災に関心はあるが何から始めれば良いか判らない…、身近なところで社会貢献したい…という学生が集まってきました。彼らは資格取得後も、明確な目的意識をもって活動に臨んでいます。

 このような防災PJの方針は「1人1ネタ」。いざという時に適切な判断ができるよう、普段から1人で考え行動する訓練をしています。上述の取組みも、一時的に先輩が後輩を手伝う場面はありますが、単独で対応することが基本です。現在のメンバーは12名で、近いうち留学生や聴覚障害のある学生も新規加入します。すでに「ベトナム語版防災マニュアルの作成」や「障害者向け避難計画の策定」といった活動プランが浮上しており、新年度は早々に忙しくなりそうです。

 また、昨年は防災PJ全体で取り組むイベントとして、学内で地域防災シンポジウムを開催しました。本学の学生だけでなく、大学周辺にお住まいの皆さんにもお集まりいただきましたが、好評を得たことでメンバーの自信にも繋がっています。特に、基調講演をお願いした東日本大震災の語り部、佐藤(さとう)敏郎(としろう)さんのお話しは大きな反響がありました。今年も著名な防災活動家を講演にお招きし、11月下旬に開催する予定です。このように個人の取組みで活動の裾野を広げ、全体イベントで雰囲気を盛り上げていくという流れの中、しっかりと地域に根差した防災PJにしていければと思っています。

文責:プロジェクト顧問 村上(むらかみ)真理(しんり)

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