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9 この本、おもしろかった!~わたしの一冊~

  点字図書館を利用される皆さんがつなぐコーナーです。前号の高さんから、今回は中村さんへバトンが渡されました。

   様々なジャンルの本を楽しまれている中村さんの「わたしの一冊」は、どのような本なのでしょうか。

   それでは中村さん、お願いします。

 

                              *******   *******   *******

   今回、このコーナーに書かせていただくことになりました、八幡西区の中村 忠能です。私の趣味の1つは読書で、ファンタジーから推理もの、エッセイから心理学の専門書まで、幅広く楽しんでいます。点訳や音訳に関わってくださる方々には、感謝しかありません。

 

   その中で、今回私がお薦めしたい1冊は、鷲津秀樹著の『ハート・コンシャス: 交流分析・認知療法・実存セラピー』です。

    この書籍は、NPO日本次世代育成支援協会代表で名城大学心理学非常勤講師をされている鷲津氏が、講義でのエッセンスを分かりやすくまとめられたものです。

    幸せに生きたいと思いながら、何となくうまくいかないなと思ったり、同じ失敗を繰り返しているなと思うことってあると思いますが、この書籍を読んで書かれていることを実践していくことで、自分自身を知り、より良い毎日を過ごすことができるかもしれません。

    心理学というと堅苦しいイメージがありますが、この書籍はとっつきやすい文章で、日常生活の分かりやすい事例で書かれていますので、心理学には興味があるけど難しそうという方の最初の1冊としてもお薦めです。

    また、この書籍の全体的なテーマが恋愛でもありますので、夫婦や恋人との間での活用、広く人間関係で活用できる1冊でもあります。

 

    書籍の前半は、交流分析という心理学を取り扱い、自分自身を知ること、自分と他者は別の存在ということが中心に書かれています。

    性格テスト(今の自分の心の状態を知るエゴグラム)も付いていますので、時々やってみると、今の自分の心の状態や、自分のコミュニケーションのパターン、自分の考え方のパターンを知ることができます。

    また、後半では、交流分析とも相性のいい認知療法について書かれており、生きやすくなるより良い考え方、出来事の受け取り方を知ることができます。

 

    この書籍は、国会図書館にデイジー版がありますので、サピエ図書館からも読むことができます。

    また、テキストデータ版で読みたいという方は、下記より書籍を購入し、自分が障害者であり、テキスト版がほしい旨をメールで問い合わせることで、データを頂けます。

    なお、このテキスト版の図や表の説明については、私と知り合いとで関わらせて頂きました。

 

    交流分析の創始者、エリック・バーンの名言に、「過去と他人は変えられない。自分と未来は変えられる。」というのがあります。

    過去に起こった出来事や他人は変えることはできませんが、今の自分を変えることで、未来を変えること、過去に起こったことの意味合いを変えることはできると思います。

 

    この文章を読んで、書籍に興味を持っていただけましたら幸いです。

 

*参考: 書籍紹介ページ

https://bellcosmo.net/hon.html

   なお、上記URLで紹介されています『「もっと早く知りたかった」と言われる子育て心理学~応用行動分析・交流分析~』のテキスト版も知り合いと一緒に図表の説明に関わらせて頂きました。

    子育て中の方、自分育てをしたい方にお薦めです。

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   交流分析と聞くと難しい印象を受ける方もいらっしゃるかもしれませんが、中村さんの紹介から、実際に日常生活を豊かにするヒントを得ることができる、とても参考になる本だということが伝わりました。特に「自分と未来は変えられる」の名言は、家庭や社会の中での私の関わり方を考えさせられ、とても心に響きました。中村さんありがとうございました!

次のバトンを引き継いでいただく方を募集します。点字図書館へお気軽にご連絡ください!

(担当:室元)

 

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