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北九州、再発見!! ~ユニバーサルな観光スポットを♪~

▲6階常設展の音声ガイド(無料)
▲5階企画展「BEASTARS展」©板垣巴留(秋田書店)2017

 

北九州市漫画ミュージアム


 美術館や博物館では近年、「ユニバーサルミュージアム」の取り組みが進められています。文化や言語、障害の有無などに規定されない、誰にでも分かりやすく使いやすいデザイン「ユニバーサルデザイン」の概念(がいねん)をふまえて、誰にでも親しみやすいミュージアムを目指すものです。

 例えば車椅子で来館する観覧者(かんらんしゃ)に対しては、通路の幅と展示物の高さが重要です。マンガやアニメの展覧会は、一般的な美術展に比べて作品の一点一点が小さいため、展示空間に作品をぎっしり詰め込みがち。制作工程の膨大(ぼうだい)な作業量を体感してもらう意図もあるのですが、通路まで狭くなってはいけません。単に車椅子が通れるだけではなく、他の観覧者とすれ違うことができるか、方向転換ができるかなど、一定の基準数値を元に、展示レイアウトを設計しています。

 悩ましいのは展示物の高さです。車椅子から見るのと、立って見るのとでは、視点の高さが大きく異なるので、前者に配慮すると後者に若干の負担をかけることに。考え方としては、特定の人に負担を集中させるのではなく、可能な範囲で負担を分かち合いましょうと捉えて、展示物はやや低めにと心がけています。

 一方、文化や言語の違いについて。展示の多言語化には多くの課題があります。マンガを扱う当館では、展示を「読む」側面が強く、美術のように「眺める」展示や、科学博物館などの「触る」展示に比べて、言語の壁が高く、また、多いのです。3年ほど前に、取り組みの第一歩として、6階の常設展示に多言語の音声ガイド(無料)を導入しました。各コーナーで、どういう資料を展示し、何を伝えようとしているのか、展示の概略を音声と文字でお伝えするものです。観覧者自身のスマートフォンを操作することで、日本語・英語・中国語(文字表記は繁体字(はんたいじ)と簡体字(かんたいじ)の2種)・韓国語・フランス語で音声の再生や解説文の表示ができます。非日本語話者(わしゃ)にはもちろん、文章をたくさん読むのが負担になる方にも役立つと思います。

 5階の企画展示室は音声ガイドはありませんが、現在「BEASTARS(ビースターズ)展」を開催中(8月29日まで)。大人気のうちに先ごろ連載完結した、板垣巴留(いたがき ぱる)先生のマンガ作品の原画展です。肉食動物と草食動物が共存する世界という奇抜な着想のもと、種の違いを越えた友情や恋愛を描いた異色の青春ドラマです。元々「多様性」を描くことに長けたマンガというメディアの中でも、近年出色(しゅっしょく)の大傑作。お見逃しなく。

専門研究員 表 智之(おもて ともゆき)


■北九州市漫画ミュージアム 

電話093(512)5077

北九州市小倉北区浅野2-14-5 あるあるCity5・6階

(JR「小倉駅」新幹線口から徒歩2分)

■BEASTARS展 

令和3年7月10日(土)~8月29日(日)

北九州市漫画ミュージアム企画展示室(5階)にて開催中

 

【常設展・企画展ともに、身体障害者手帳等による各種減免あり】

 

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北九州市身体障害者福祉協会

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