北九州市自閉症児の未来を考える会
会長 藤井 啓太郎(ふじい けいたろう)
北九州市自閉症児者(じへいしょうじしゃ)の未来を考える会は1998年10月1日に発足しました。今年で25周年を迎えますが、知的障害を伴う自閉症の子どもの親を中心に活動を行っています。2023年4月1日現在の会員数は32名です。
今でこそ自閉症や発達障害がメディアでも多く取り上げられるようになり、社会的にも周知が進んでいますが、発足当時の25年前は、自閉症の子どもの親たちも正しい情報に接する機会も少なく、それぞれが試行(しこう)錯誤(さくご)しながらの子育てでした。
まずは、親たちが自閉症に対する理解が必要という問題意識から、有識者の方々に講師をお願いし、大規模な「自閉症研修会」を開催することとしました。「自閉症研修会」は保護者や関係者だけでなく、一般の方々も参加いただき自閉症の特性を知っていただく良い機会として、今年の6月11日まで計19回実施しています。加えて、障害に起因する問題行動への対応や各種障害福祉サービスの活用の仕方など、自閉症のある子どもを育てていく上で生じる共通の問題をテーマにした会員対象の「勉強会」や子育ての悩みなどをざっくばらんに話し合う「茶話会」も随時開催しています。