音声ブラウザ向けページ内リンク

本文へ進みます

メインナビゲーションへ進みます

ページナビベーションへ進みます

音声ブラウザ向けリンク終了

しんしょう協会 (北九州市身体障害者福祉協会)

ここから本文です。

今を駆ける~障害福祉の世界に生きる人たち~

出会いで繋がる

 Hit ME(Music and English)主宰 田和瀬 ひとみ(たわせ ひとみ)

~英語の勉強の嫌いな中学生との会話~

中学生「どうしたら英語がうまくなるの」

私「どのくらい勉強してきたのかな」

中学生「3年目かな」

私「私なんて43年だよ。まだまだ」

中学生「へー」

 

 私は英語とピアノを教えています。と、言うと「すごいね。得意だったのね」と言われます。実は両方とも不得意で、学生時代は部活動の卓球に打ち込み、英語の勉強もピアノの稽古もせず時間が過ぎるのを嫌々待つばかりでした。ある日、手元にあった英語の参考書を読み、目から鱗が落ちました。また、ピアノは「音が苦(おんがく)でなく、音を楽しもう」という考えを持った先生と出会い、また何枚か鱗が落ちました。その後は興味を惹く研修会や講習会の情報があると、時間とお金を使って勉強しました。みなさんには、私のように苦しまずに、英語の学習もピアノの演奏も楽しく続けてほしいと願って携わっています。

 塾や自宅で教えながら、その他にも知的障害者施設や市民センターで利用者さんに楽しんでいただけるよう講座を開いています。その一つに、昨年度、身障協会の北九州市障害者社会参加推進センター主催で、中途失聴・難聴者、ろう者対象の講座「たのしい英語」(全3回)を英国人講師と2人で開催しました。また今年度は、ろう者対象に「英検講座」(全12回)を開講中です。

 11年前、小学生から習った手話ソングを知的障害者の施設の音楽講座で披露したら、1人の利用者さんから「先生、手話が違うよ」と言われました。このことがきっかけで翌年に市主催の手話奉仕員養成講座を受け、手話の会に入会し9年目になります。活動を続ける中でたくさんのろうあ者と知り合うことができました。町中を歩いていると、聞こえることが当然であるかのように、音楽や英語教室のチラシを渡されることがあります。私が手話を学び、彼らと関わる中でろうあ者対象の英語講座の開講は私の夢でした。講座では毎回ノートをまとめたり、自宅で復習されていたり、受講生のみなさんの積極的で熱い姿勢がとてもうれしく、私に元気を与えてくれます。

 いろいろな出会いがありました。

 “I’m glad to meet you!” 「あなたに会えてよかった」…とお互いが思える輪を広げていきたいですね。

ここまで本文です。

ここからページナビゲーションです。

ここまでページナビゲーションです。