人
「人」
支援者技術の進歩と私にできる事
パソコンサポーター
コーディネーター 音部(おとべ) 洋輔(ようすけ) 氏
私は平成一八年四月に養成講座を受講し、北九州市障害者パソコンサポーターになりました。
障害者パソコンサポーターとは障害者がパソコンのようなIT機器を使うことで、障害によるハンディーキャップを埋め、障害者の積極的な社会参加の為に技術的支援や情報提供をするサポーターです。
私が最初に担当したサポートは、パソコンの画面すべてを音声で読み上げる「音声読み上げソフト」を使う全盲の男性でしたが、頑張って準備し伺ったサポートでサポートの難しさと自身の未熟さを痛感することになりました。
しかしサポート終了時には心よりの感謝の言葉を頂き、その喜びがそれからの活動を支えていく事にもなりました。
そして今、自分自身の周りには多くの支援者や障害者の仲間や知人が増えました。
一方、国の施策も「人」の支援だけでなく、それを効果的に活用する為の情報提供や積極的な技術支援を求められる様になりました。
障害者を支援する技術はさらに多様化・高度化しています。
つい数年前までは大変高価であった視線入力装置がマウスやキーボードのように手が届くものとなり、ALSのような進行性神経難病の方のコミュニケーション支援機器として使える環境も急速に整ってきました。
また、iPhoneやiPadには視力に障害のある人やタッチによる操作が困難な障害者の為の支援機能が初めから豊富に用意され、それに対応する数多くの高機能なアプリも公開されています。
それらを活用して情報提供や支援をするには多くの支援者・当事者と連携しその力を借りながら自分自身をスキルアップしていく事が求められます。
これからも障害者自らの自立した生活に少しでも役立つ様頑張りたいと思います。