LGBTQ
館 長 安藤 薫
「北九州市立点字図書館」は、コムシティ5階の西部障害者福祉会館内にある視聴覚
障害者情報提供施設であり、聴覚に障害のある方の施設「北九州市立聴覚障害者情報セ
ンター」と併設されています。今回は、この聴覚障害者情報センターをご紹介したいと
思います。
聴覚障害者情報センターでは、字幕や手話を挿入したDVDの制作や貸出し、手話通
訳者や要約筆記者の派遣、又、視覚と聴覚の両方の障害のある方(盲ろう者)の通訳・
ガイドヘルパーの養成及び派遣を行っています。
その他にも、交流会や情報提供事業等、聴覚障害者への支援を幅広く行っている施設
です。この情報センターで、先月「コミュニケーションワークショップ・ろうLGBT
Q」を開催しました。
「LGBTQ」とは、レズビアン(女性を好きになる女性)、ゲイ(男性を好きになる
男性)、バイセクシュアル(女性も男性も好きになる人)、トランスジェンダー(生まれ
た時に決められた性別とは別の性別で生きたい人)、クエスチョニング(自分の性を決め
ない、決めたくない人)、のアルファベットを頭文字で示した語です。
講師は聴覚障害者で、昨年までアメリカのギャロデット大学に留学され、「ろうLGB
TQ」の活動をされている方で、情報センターでの講演は今回で2回目となりました。
「多様性を力にする社会」をテーマにしたこの講演及びワークショップは、学生の参
加もあり、難しいテーマでありながらも、皆、真剣に学んでいました。
私たちは、知らず知らずのうちに他人を傷つけたり、その事で自分が傷ついたりして
生きています。その傷を負わない、負わせないためには、学習する事しかないと思いま
す。知らない事を学び受け入れることで、差別のない社会が広がっていくんだと。
そういう意味では、読書はとても大切ですね。
本をたくさん読んでいる皆さんは、きっと広い世界をもっていると思います。
恥ずかしながら私は、図書館で働いていながら本をあまり読んでいません。
猛暑も過ぎ、いつの間にか秋になりました。皆さんがリクエストされたお勧めの本が
ありましたら(出来れば短編で)ご紹介ください。お電話お待ちしてます。