スクリーンリーダー(よう)表示(ひょうじ)内容(ないよう)最適(さいてき)()

音声(おんせい)ブラウザ向け(むけ)ページ(ない)リンク

本文(ほんぶん)進み(すすみ)ます

メインナビゲーションへ進み(すすみ)ます

ページナビゲーションへ進み(すすみ)ます

音声(おんせい)ブラウザ向け(むけ)リンク終了(しゅうりょう)

ここからメインナビゲーションです。

ここまでメインナビゲーションです。

 ホーム > しんしょう協会(きょうかい)について > (だい)70(ごう) > 

それあるっ!劇場(げきじょう)~きつねパンダ一家(いっか)

しんしょう協会について

ここから本文(ほんぶん)です。

それあるっ!劇場(げきじょう) ~きつねパンダ一家(いっか)

 北九州(きたきゅうしゅう)()元気(げんき)暮らす(くらす)きつねパンダ一家(いっか)が、あるある(はなし)のメインキャラクターとして、ある(とき)障害(しょうがい)のある当事者(とうじしゃ)として、またある(とき)家族(かぞく)として、いろいろな場面(ばめん)登場(とうじょう)する「それあるっ!劇場(げきじょう)

 今回(こんかい)は「障害(しょうがい)社会(しゃかい)モデル」についてのお話(おはなし)です。

登場(とうじょう)人物(じんぶつ)

登場(とうじょう)人物(じんぶつ)
▲4コマ漫画(まんが)

エピソード20 すぐそこ、が結構(けっこう)遠い(とおい)

 

 今回(こんかい)登場(とうじょう)のパンダちゃん、下肢(かし)障害(しょうがい)があり普段(ふだん)松葉杖(まつばづえ)使っ(つかっ)歩行(ほこう)をしています。

 今日(きょう)友人(ゆうじん)から飲み(のみ)(かい)誘わ(さそわ)れ、(えき)近く(ちかく)のお(みせ)行く(いく)ことになりました。

 お(みせ)名前(なまえ)は「すぐそこ()」。場所(ばしょ)(えき)から歩い(あるい)て5(ふん)だから、(かい)(みんな)で歩い(あるい)ていこうと友人(ゆうじん)言っ(いっ)ています。歩い(あるい)て5(ふん)少し(すこし)()になりますが、(みな)でと友人(ゆうじん)誘っ(さそっ)てくれているので、結局(けっきょく)歩い(あるい)行く(いく)ことにしたパンダちゃん。

 待ち合わせ(まちあわせ)場所(ばしょ)について、(みな)歩き(あるき)出し(だし)ますが、お(みせ)はすぐそこのはずなのになかなかたどり着き(たどりつき)ません。友人(ゆうじん)たちに見守ら(みまもら)れながら、少し(すこし)ずつ進ん(すすん)でいくパンダちゃん。やっとお(みせ)到着(とうちゃく)したころには汗だく(あせだく)疲労(ひろう)困憊(こんぱい)(こんぱい)の様子(ようす)その後(そのご)大丈夫(だいじょうぶ)だったのでしょうか?

 友人(ゆうじん)たちには歩い(あるい)て5分の(ぶんの)距離(きょり)でも、パンダちゃんにとってはとても遠い(とおい)距離(きょり)だったようですね。

 歩い(あるい)て5(ふん)皆さん(みなさん)はどう感じ(かんじ)ますか?

(ふん)だと感覚(かんかく)(てき)には近い(ちかい)感じる(かんじる)かもしれませんが、実際(じっさい)距離(きょり)にしてみるとどうでしょう?

 不動産(ふどうさん)における「徒歩(とほ)(なん)(ふん)」の表示(ひょうじ)にはルールがあるらしく、「徒歩(とほ)(ふん)は80メートル相当(そうとう)」として計算(けいさん)されているそうです。そうすると、「歩い(あるい)て5(ふん)」は距離(きょり)にすると400メートルになります。

 健康(けんこう)若者(わかもの)にとっての400メートルは、それほどの距離(きょり)感じ(かんじ)ないかもしれませんが、高齢(こうれい)手押し(ておし)(しゃ)使う(つかう)(ひと)や、下肢(かし)障害(しょうがい)があって(つえ)松葉杖(まつばづえ)歩く(あるく)(ひと)たちにとっての400メートルは結構(けっこう)距離(きょり)となり、かかる時間(じかん)相当(そうとう)なものになりますよね。

 なので、そのような移動(いどう)困難(こんなん)抱える(かかえる)(ひと)一緒(いっしょ)移動(いどう)する(とき)には、時間(じかん)余裕(よゆう)をもって計画(けいかく)立て(たて)途中(とちゅう)休憩(きゅうけい)をしながら行く(いく)とか、場合(ばあい)によっては近く(ちかく)でもタクシーを利用(りよう)するなど配慮(はいりょ)必要(ひつよう)です。たとえ(すう)分の(ぶんの)距離(きょり)だからと安易(あんい)歩い(あるい)行く(いく)ことにすると、短い(みじかい)距離(きょり)でも直線(ちょくせん)ではないので、途中(とちゅう)(なん)(かい)曲がっ(まがっ)たり進ん(すすん)だりを繰り返し(くりかえし)結果(けっか)長距離(ちょうきょり)歩か(あるか)せてしまうことにもなってしまいます。夏場(なつば)(ひと)よりも(ばい)時間(じかん)がかかって歩く(あるく)ようなことになれば、途中(とちゅう)着替え(きがえ)必要(ひつよう)になるほど汗だく(あせだく)になってしまうことも。

 時間(じかん)距離(きょり)感覚(かんかく)(ひと)それぞれで違い(ちがい)ますが、移動(いどう)困難(こんなん)抱える(かかえる)(ひと)にとって、「すぐそこ」は結構(けっこう)遠い(とおい)距離(きょり)なのです。

 「すぐそこ」にはご注意(ちゅうい)を。

 歩く(あるく)距離(きょり)をちょっと意識(いしき)してみましょう。


ここまで本文(ほんぶん)です。

印刷用のページを表示する