厚生(こうせい)労働(ろうどう)大臣(だいじん)表彰(ひょうしょう)受賞(じゅしょう)

　長年(ながねん)の功績(こうせき)が評価(ひょうか)され、この度(たび)、北九州(きたきゅうしゅう)市(し)視覚(しかく)障害(しょうがい)者(しゃ)福祉(ふくし)協会(きょうかい)の澤田(さわだ)(さわだ)ハツエさんが厚生(こうせい)労働(ろうどう)大臣(だいじん)表彰(ひょうしょう)を受賞(じゅしょう)されました。

　さらにこの度(たび)、コロナ明け(あけ)で４年(ねん)振り(ふり)に被(ひ)表彰(ひょうしょう)者(しゃ)の方(かた)たちが天皇(てんのう)皇后(こうごう)両(りょう)陛下(へいか)へ拝謁(はいえつ)(はいえつ)する機会(きかい)が与え(あたえ)られ、さらには、澤田(さわだ)さんが被(ひ)表彰(ひょうしょう)者(しゃ)を代表(だいひょう)して陛下(へいか)の御前(ごぜん)で受賞(じゅしょう)の御礼(おれい)を申し上げる(もうしあげる)という大役(たいやく)をいただきました。ご本人(ほんにん)のお話(おはなし)によると「両(りょう)陛下(へいか)と４分(ふん)くらいいろんなお話(おはなし)をさせていただき、優しい(やさしい)お言葉(ことば)をかけていただきました」とのことでした。

　澤田(さわだ)さんは生まれつき(うまれつき)視覚(しかく)に障害(しょうがい)のある方(ほう)です。

　柳(やなぎ)(やな)河(かわ)(がわ)盲学校(もうがっこう)で点字(てんじ)の習得(しゅうとく)と勉学(べんがく)に励み(はげみ)、卒業(そつぎょう)後(ご)は浮羽(うきわ)(うきは)郡(ぐん)の鍼灸院(いん)に就職(しゅうしょく)。結婚(けっこん)を機(き)にご主人(しゅじん)が営む(いとなむ)三池(みいけ)(みいけ)郡(ぐん)の鍼灸院(いん)で共に(ともに)働く(はたらく)ようになり、その後(そのご)昭和(しょうわ)４７年(ねん)１１月(じゅういちがつ)に北九州(きたきゅうしゅう)市(し)若松(わかまつ)区(く)に転居(てんきょ)、そこで自宅(じたく)兼(けん)治療(ちりょう)院(いん)を開業(かいぎょう)します。

　ご本人(ほんにん)の明るく(あかるく)開放(かいほう)的(てき)な性格(せいかく)から地域(ちいき)にもすぐに溶け込み(とけこみ)、開業(かいぎょう)した治療(ちりょう)院(いん)は現在(げんざい)も営業(えいぎょう)中(ちゅう)で、今年(ことし)で５３年(ねん)目(め)を迎え(むかえ)、澤田(さわだ)さんの鍼灸従事(じゅうじ)歴(れき)は、なんと６０年(ねん)になるそうです。

　澤田(さわだ)さん、いつもの明るい(あかるい)笑顔(えがお)でこれからも生涯(しょうがい)現役(げんえき)として走り(はしり)続け(つづけ)てください。

　この度(たび)の栄え(さかえ)ある受賞(じゅしょう)、誠に(まことに)おめでとうございます。

　今後(こんご)ますますのご活躍(かつやく)を心から(こころから)祈念(きねん)申し上げ(もうしあげ)ます。