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 ホーム > 北九州市身体障害者福祉協会 > 第61号 > 

それある!劇場 ~きつねパンダ一家~

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それある!劇場 ~きつねパンダ一家~

〈エピソード11〉 ~主役は誰?~


  漫画はよくある受付や窓口での一コマ。

 ただひとつ違うのは、一緒に来ている人は本人のサポートで来ている支援者であり、全くの他人だということです。

  視覚や聴覚に障害のある人など、日常生活の中で何らかの困りごとを抱えている人にとっては、社会生活を送る上で支援者の協力は必要不可欠なものです。

  手話通訳・要約筆記、ガイドヘルパーの人たちがコミュニケーションや移動の支援を担うことで、障害のある人たちの生活はより豊かのものとなっていきます。

  今回、耳の聞こえないパパパンダは、何かを尋ねたくて支援者である手話通訳者と一緒に窓口に来たのでしょうか?

  通訳者がコミュニケーションの橋渡しをしてくれるお陰で内容もよく分かり、スムーズにやり取りをしていますが、途中から何やら雲行きが怪しくなってきました。

 窓口の人も気分が乗ってきたのか、こんなサービスやオプションもあります等、だんだんと通訳者の方に一方的にお勧めをし始めたのです。まるで通訳者がお客さんであるかのように…。

  最後にはかすんで消えてしまいそうなパパパンダ。通訳者も困り顔です。

 

 実は、障害のある人が支援者と一緒にいるこのような場面ではありがちな出来事です。間にいる支援者がコミュニケーションを橋渡しすることが多くなるため、ついつい相手側も本人に聞かずに支援者にいろいろ話をしたりすることがあるのです。

 また、こちらの話を本人が理解できないのではないかという先入観も、このようなことを引き起こす要因にもなっているのです。

 ですが、ちょっと待ってください。

 自分自身のことを最後に選んで決めるのは、何らかの事情で意思決定が出来ない状態を除いては、それは本人です。

  障害のある人でも小さな子供でもお年寄りでも、最後に決めるべき本人の意思を尊重するため、きちんとコミュニケーションをとることが大切で、こうしたやり取りにおいて、相手側からの問いかけや視線、リアクションなど、コミュニケーションの方向は本人に向けられていないといけないのです。

 

 「今回の主役は誰でしょう?」

  窓口の人の通訳者への話は止まりません…。パパパンダがこのままかすんで消えてしまわないように願うばかりです。



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