8月1日(日)、『オープンブレイルライブラリー』を開催しました。
今年で5回目となる当イベント。なかなか落ち着かないコロナの影響で、今年も定員を設け、予約制にて行いました。午前の部、午後の部、各コーナー多くの方がお申込みいただき、ご参加いただきました。
昨年に続き、規模は小さいものとなりましたが、その分じっくりと解説ができ、視覚障害についてより深く知っていただくことができたのではないかと思います。
参加者アンケートでは「点字を知るきっかけとなった」「興味深い体験ができた」「点字のことをもっと知りたい」「色々なボランティアさんが関わっている事を知り、いつか自分も関わりたい」などのお声をいただきました。
北九州の感染者も増えつつあり、臨時休館の心配もありましたが、なんとか無事に終えることができました。来年こそは以前のような賑やかなお祭りとなる事を願っています。
興味のある方はぜひ、来年ご参加ください。職員一同お待ちしています。
今年度の、主な文学賞を受賞した作品のいくつかを、サピエ図書館での着手・完成状況と併せてご紹
介します。※デイジーは、肉声で作成したデイジー図書、合成音声デイジーは、機械の音声で作成し
たデイジー図書です。
●芥川賞
「貝に続く場所にて」 石沢 麻依 著
〈内容〉コロナ禍が影を落とす異国の街に、9年前の光景が重なり合う。ドイツの学術都市に暮らす
私の元に、震災で行方不明になったはずの友人が現れる。人と場所の記憶に向かい合い、静謐な祈
りを込めて描く鎮魂の物語。
(点字・デイジー 着手あり、合成音声デイジー・テキスト 完成あり)
「彼岸花が咲く島」 李 琴峰 著
〈内容〉記憶を失くした少女・宇実が流れ着いたのは、ノロと呼ばれる指導者が統治し、男女が違う
言葉を学ぶ島だった。宇実は島の少女・游娜と少年・拓慈と、この島の深い歴史に導かれていき―。 (点字・デイジー 着手あり、合成音声デイジー・テキスト 完成あり)
●直木賞
「テスカトリポカ」 佐藤 究 著
〈内容〉メキシコの麻薬密売人バルミロと臓器売買コーディネーターの末永は、新たな闇ビジネスを実
現させるため日本へ向かう。少年コシモは知らぬ間に彼らの犯罪に巻き込まれ…。 (点字・デイジー 着手あり)
「星落ちて、なお」 澤田 瞳子 著
〈内容〉鬼才・河鍋暁斎を父に持った娘・暁翠の数奇な人生とは―。父の影に翻弄され、激動の時代を
生き抜いた女絵師の一代記。
(点字 着手あり、デイジー・合成音声デイジー・テキスト 完成あり)
●本屋大賞
「52ヘルツのクジラたち」 町田 そのこ 著
〈内容〉自分の人生を家族に搾取されてきた女性・貴瑚と、母に虐待され「ムシ」と呼ばれていた少年。
孤独ゆえ愛を欲し、裏切られてきた彼らが出会い、新たな魂の物語が生まれる―。 (点字・デイジー・テキスト 完成あり)