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4 ちょっと一息~リレーコラム

点字図書館だより

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4 ちょっと一息~リレーコラム

無心になれる時間

テキスト版市政だより担当  小林  広子

 

 私は絵を見ることが好きです。特に、フィンセント・ファン・ゴッホの絵を、本などで見ていると、不思議と時間の流れがゆっくり感じる時があります。色はただそこにあるのではなく、小さな筆致の重なりとして、今にも動き出しそうに息づいているように見えたりもします。「上手い」とか「正しい」とかいった言葉が、どこか遠くへ行ってしまう気がします。

 そんな絵に惹かれて、私も時々、油絵を描きます。チューブから絵の具を出すときの、少しだけ重たい感触。ふわりと漂う油の匂い。白いキャンバスに最初の一筆を置く瞬間は、毎回少しだけ緊張します。けれど、描きだしてしまえば、不思議と余計なことは考えなくなります。頭の中が静かになり、ただ目の前の色と向き合う時間になります。

 もちろんいつも順調に進むわけではなく、筆が止まり「なんか違う」と感じる瞬間は多々あります。そんな時は、思い切ってその部分を塗りつぶしてしまいます。せっかく描いたのに、と思わないわけではないけれど、その上から新たに色を重ねると、思いもよらない表情が生まれることがあります。にじみ、混ざり、偶然にできた色は、今までよりもずっと魅力的だったりします。

 そんな時、何事も上手くやろうとすると、ぎこちなくなるのかな…。肩の力を抜いて「うまくやること」よりも「失敗しながら、楽しむこと」が大切なんだと気付かされます。

 とはいえ、そんなことを思いながらも、気付けばまた「なんか違う」とつぶやいては、キャンバスを塗りつぶしています。もはやこれは、制作なのか、ただやり直しの癖なのか…。少なくとも、絵の具の使用量だけは誰にも負けない自信があります。(笑)

 みなさんは、無心になれる時間ってどんな時ですか?よかったらぜひ教えてください。


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