「障害福祉ガイド」は、障害のある方とその家族の方が利用することができる制度や事業等の福祉サービスの概要、及びこれに関連する機関等を紹介した北九州市のガイドブックです。
このたび、点字版とCD版(一般のCDプレイヤーでも再生できます。)が完成し、市内各区役所高齢者・障害者相談コーナー窓口と東部・西部障害者福祉会館に置いています。ご希望の方は各窓口までお問い合わせください。
なお、テキスト版も北九州市のホームページに掲載される予定です。
昨年11月1日に「日本の点字制定130周年記念講演会」がライブ配信されました。12月28日までは、当日の講演内容が引き続き公開されていたのですが、今は聴くことが出来なくて残念です。
講演内容は、「点字は私の父、指点字は私の母」福島(ふくしま)智(さとし)、「<暁天の星>から<満天の星>へ」岸(きし)博(ひろ)実(み)の両氏によるものでした。
盲ろう者のための会話法としての「指点字」の経緯や実演と、明治20~30年代の点字研究から今日までの膨大な資料の紹介でした。東西の共同研究として往復文書の中に「暁天の星」という4文字があり、「点字を知る人は、夜が明けたあとの空に見える星よりも少ない」とあったようです。
*書籍紹介(サピエ図書館にもあります)
「運命を切りひらくもの」 北方謙三・福島智著 ── 「言葉」を自らの生きる糧として歩んできたベストセラー作家と、18歳で全盲ろうになった東大教授が、自らのルーツや人生観
について語り合う。
「指点字ガイドブック 改訂新版」 東京盲ろう者友の会編著、福島智監修 ── 視覚障害
者の文字として考案された点字を、盲ろう者のためのコミュニケーション手段に応用した「指点字」の基礎や会話レッスンなどを紹介。練習問題、通訳・介助のための知識も収録する。指点字一覧表付き。
「視覚障害教育の源流をたどる」 岸博実著 ── 国の重要文化財に指定された、国内初の公立特別支援学校「京都盲唖院」の関係資料。貴重な資料をよみときながら視覚障害教育の源流や社会参加の原点を探る。『点字ジャーナル』掲載に加筆・修正。テキストデータ引換券付き。
なお当日の配布資料は、日本点字委員会のホームページにまだ公開されています。
〈日本の点字制定130周年記念講演会のお知らせ〉
www.braille.jp/news/20200930.html
(担当:衛藤)