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点字図書館だより

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5 ちょっと一息(ひといき)~リレーコラム

  “きずな”で繋がっ(つながっ)

情報(じょうほう)提供(ていきょう)事業(じぎょう)担当(たんとう)  (むろ)(はじめ) 武史(たけし)

 ここ(すう)(ねん)体力(たいりょく)衰え(おとろえ)感じ(かんじ)だした(わたし)(なに)運動(うんどう)しなければと焦り(あせり)、ランニングを始め(はじめ)ました。

 ある(とき)障害(しょうがい)のある(ひと)とない(ひと)合同(ごうどう)のランニンググループの(ほう)から、市内(しない)駅伝(えきでん)大会(たいかい)での、視覚(しかく)障害(しょうがい)のある(ほう)伴走(ばんそう)頼ま(たのま)れました。あまり深く(ふかく)考え(かんがえ)引き受ける(ひきうける)ことにした(わたし)は、次第に(しだいに)、どうやって一緒(いっしょ)走る(はしる)のか、ケガをさせたらどうしようと不安(ふあん)強く(つよく)なりました。

 本番(ほんばん)(まえ)練習(れんしゅう)当事者(とうじしゃ)(ほう)伴走(ばんそう)しました。当事者(とうじしゃ)伴走(ばんそう)(しゃ)は“きずな”と呼ば(よば)れるロープを握り(にぎり)一緒(いっしょ)走り(はしり)ます。(うで)振り(ふり)(かた)歩幅(ほはば)、スピードなどを相手(あいて)のペースにあわせます。一番(いちばん)()付ける(つける)ことは、安全(あんぜん)確保(かくほ)周囲(しゅうい)状況(じょうきょう)説明(せつめい)です。練習(れんしゅう)は、夜中(よなか)行っ(おこなっ)たのですが、走り(はしり)なれている当事者(とうじしゃ)(ほう)は、すごいスピードで走り(はしり)、ついていくのが必死(ひっし)で、度肝(どぎも)をぬかれました。

 駅伝(えきでん)大会(たいかい)は、障害(しょうがい)有無(うむ)関係(かんけい)なく参加(さんか)でき、仮装(かそう)もありのとてもにぎやかなものです。大会(たいかい)当日(とうじつ)多く(おおく)のランナーと観客(かんきゃく)がいる(なか)伴走(ばんそう)しました。コースは平坦(へいたん)で、ある程度(あるていど)舗装(ほそう)がなされていますが、微妙(びみょう)傾斜(けいしゃ)や、舗装(ほそう)不良(ふりょう)個所(かしょ)など細かい(こまかい)ところに気づか(きづか)されました。ペアになった当事者(とうじしゃ)(ほう)状況(じょうきょう)説明(せつめい)をしながら、“きずな”を握りしめ(にぎりしめ)コースを駆け抜け(かけぬけ)ていきました。走り(はしり)ながら感じ(かんじ)たことは、不安(ふあん)よりも「楽しい(たのしい)!」「気持ちいい(きもちいい)!」でした。途中(とちゅう)から「サポートをする」というより、「一緒(いっしょ)楽しむ(たのしむ)」という感覚(かんかく)になっていたのではないかと思い(おもい)ます。状況(じょうきょう)説明(せつめい)不足(ふそく)など、サポート(めん)では至ら(いたら)ないところがありましたが、視覚(しかく)障害(しょうがい)のあるランナー、伴奏(ばんそう)(しゃ)応援(おうえん)(しゃ)(みな)が、笑顔(えがお)笑顔(えがお)で、このような繋がり(つながり)(かた)素敵(すてき)だなと感じ(かんじ)ました。

 昨年(さくねん)はコロナ()駅伝(えきでん)大会(たいかい)中止(ちゅうし)になり、代わり(かわり)息子(むすこ)小学校(しょうがっこう)のマラソン大会(たいかい)向け(むけ)練習(れんしゅう)息子(むすこ)伴走(ばんそう)しました。息子(むすこ)とは、()見え(みえ)ない“きずな”が更に(さらに)深まっ(ふかまっ)()がします。

 

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