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◆ 2024年度からの主な文学賞受賞作品
今年度の、主な文学賞を受賞した作品のいくつかを、サピエ図書館での着手・完成状況と併せてご紹介します。
昨年度からの、主な文学賞を受賞した作品のいくつかを、サピエ図書館での着手・完成状況と併せてご紹介します。
●2025年本屋大賞
「カフネ」 阿部 暁子 著
〈内容〉法務局に勤める野宮薫子は、溺愛していた弟が急死して悲嘆に暮れていた。弟の元恋人・小野寺せつなに会い、彼女が勤める家事代行サービス会社「カフネ」の活動を手伝うことに…。『小説現代』掲載を加筆改稿。 (点字・デイジー 完成あり、テキスト 着手あり)
●芥川龍之介文学賞(2024年下半期)
「DTOPIA(デートピア)」 安堂 ホセ 著
〈内容〉舞台は南太平洋の楽園。ひとりの女を巡る、世界各国10人の男たちの争奪戦。恋愛リアリティショー「DTOPIA」の視聴者たちは、やがて「自分だけのDTOPIA」を編集しはじめ-。『文藝』掲載を単行本化。 (点字・デイジー 着手あり)
「ゲーテはすべてを言った」 鈴木 結生 著
〈内容〉高明なゲーテ学者、博把統一は、一家団欒のディナーで、彼の知らないゲーテの名言と出会う。若き才能が描き出す、アカデミック冒険譚。 (点字・デイジー・テキスト 着手あり)
●直木三十五賞(2024年下半期)
「藍を継ぐ海」 伊与原 新 著
〈内容〉ウミガメの卵を孵化させ、ひとりで育てようとする中学生。奈良の山奥でニホンオオカミに出会うWebデザイナー…。科学だけが気づかせてくれる大切な未来を描く、5つの物語。『小説新潮』『週刊新潮』掲載を加筆・修正。 (デイジー・テキスト 完成あり、点字 着手あり)
●吉川英治文学賞
「方舟を燃やす」 角田 光代 著
〈内容〉口さけ女はいなかった。恐怖の大王は来なかった。でも疫病が流行し、今日も戦争は続いている。オカルト、宗教、デマ、噂…。誰もが何かを信じたいこの世界で、信じることの意味を問う長篇小説。『週刊新潮』連載に加筆修正。 (デイジー・テキスト 完成あり、点字 着手あり)
●吉川英治文学新人賞
「飽くなき地景」 荻堂 顕 著
〈内容〉不動産事業で財を成した旧華族の烏丸家。その家宝の刀が、狂暴な愚連隊の手に渡ってしまう。烏丸家の嫡男・治道は刀を取り戻すため、ある無謀な計画を実行する…。注目の気鋭が描き上げる、戦後史×刀剣×都市開発。 (点字・デイジー 着手あり)
「箱庭クロニクル」 坂崎 かおる 著
〈内容〉明日への願いと祈りに満ちた短編集。邦文タイピストの少女の一代記を描き、第77回(2024年)日本推理作家協会賞〈短編部門〉を受賞した「ベルを鳴らして」など、全6編を収録。 (デイジー 完成あり、点字 着手あり)
●読売文学賞(小説賞)
「コード・ブッダ 機械仏教史縁起」 円城 塔 著
〈内容〉2021年、名もなきコードがブッダを名乗った。コピーと廃棄を繰り返される存在として虐げられてきた人工知能たちは、その教えにすがりはじめた。はたして、機械に救いはもたらされるのか? 『文學界』掲載を単行本化。 (点字・デイジー 着手あり)
●読売文学賞(随筆・紀行賞)
「文化の脱走兵」 奈倉 有里 著
〈内容〉本を片手に、戦う勇気ではなく逃げる勇気を-。高校卒業後、単身ロシアに渡り、ロシア国立ゴーリキー文学大学日本人初の卒業生となった著者が、言葉を愛する仲間たちに贈るエッセイ集。『群像』掲載を加筆修正し書籍化。 (点字・デイジー 完成あり)