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◆ 『オープンブレイルライブラリー』を開催しました!
8月2日(日)、『オープンブレイルライブラリー』を開催しました。
今回で4回目となった当イベント。例年は参加自由・申し込み不要としていましたが、世間ではコロナ禍の真っただ中。今年はどうする…?中止?延期?職員間で話し合いを重ねた結果、定員を設けて、予約制にて行うこととなりました。
感染対策としては、参加者を午前と午後で入れ替え制に。今まで様々なコーナーを設けていましたが、点訳体験、シネマ・デイジー体験、音訳紹介コーナーの三つに縮小。もちろん参加者には検温と手指消毒を徹底。マスク着用もお願いしました。
音訳紹介コーナーは、「音訳体験」の代わりにデイジー図書の製作過程を動画でご紹介するコーナーとなり、動画を見た参加者からは「こんな風にできているんだ…」というつぶやきが聞こえていました。点訳体験では「お酒の缶にも点字がついているんですよ」という説明に「普段飲んでいるのに全然見ていなかった。帰ったらなんて書いてあるのか見てみます!」とのお声も…。
内容はシンプルなものとなりましたが、その分じっくりと解説ができ、視覚障害についてより深く知っていただくことができたのではないかと思います。参加者アンケートでは「点字のしくみをわかりやすく教えていただき、もっと学びたいと思いました」「音訳の過程を知ることができてよかったです」「今まで全く接することのなかった内容ばかりで、とても勉強になりました」「視覚障害について知る良い機会になった」などのお声をいただきました。
例年とは異なるかたちの開催で、ソワソワとドキドキがいっぱいでしたが、無事に終えることができ、安堵しています。
来年の今頃は、新型コロナウイルスはどのような状況になっているのでしょうか。ウイルス感染におびえることなく、笑顔で開催できますように。
◆ 2020年度の主な文学賞受賞作品
今年度の、主な文学賞を受賞した作品のいくつかを、サピエ図書館での着手・完成状況と併せてご紹介します。
●芥川賞
「首里の馬」 高山 羽根子 著
〈内容〉この島のできる限りの全部の情報が、いつか全世界の真実と接続するように。世界が変貌し続ける今、しずかな祈りが胸にせまる感動作。
(点字・デイジー 着手あり)
「破局」 遠野 遥 著
〈内容〉欲望を捨て、感情のゾンビになれ――母校のラグビー指導、公務員試験、そして新たな恋。順調な私を阻むものは、私自身に他ならない。
(点字 着手、デイジー 完成あり)
●直木賞
「少年と犬」 馳 星周 著
〈内容〉家族のために犯罪に手を染めた男が拾った犬。守り神になったその犬はある意志を秘めていた-。人生の無常と犬の神秘性を描いた全6編を収録。『オール讀物』掲載を単行本化。
(点字 着手、デイジー・テキスト 完成あり)
●本屋大賞
「流浪の月」 凪良 ゆう 著
〈内容〉愛ではない。けれどそばにいたい-。再会すべきではなかったかもしれない男女がもう一度出会ったとき、運命は周囲の人を巻き込みながら疾走を始める。新しい人間関係への旅立ちを描いた長編小説。
(点字・デイジー・テキスト 完成あり)