裏表紙
「正月の 子供になって みたきかな 小林一茶」
丸い飾りのついたゴムで、髪の毛をツインテール(二つ結び)にした小さな女の子。
膝小僧が見えるチェックの短いジャンパースカートを着て、ずり落ちそうな靴下をはいて、足先をハの字にして立っています。
両手で大事そうに持っているのはお年玉袋。中を覗き込みながら口元をほころばせ、赤い頬っぺたを輝かせています。
お年玉をもらったり、凧揚げや駒回しをして遊んだり…そんな無邪気な子どもになってみたいものだ…小林一茶さんも、そんなこと思っていたんですね。
確かに、正月の子どもは羨ましい!でも、嬉しそうにお年玉をもらう子どもたちの様子も、また正月の風物詩です。キャッシュレス化で「お年玉はカードにチャージしといたよ」なんてことも出来る時代ですが、私はやっぱり、嬉しそうに袋をのぞき込む子どもたちを見ていたいなあ。
(裏表紙 イラストと文 職員A.O)