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◆ 2019年度からの主な文学賞受賞作品
昨年度からの、主な文学賞を受賞した作品のいくつかを、サピエ図書館での着手・完成状況と併せてご紹介します。
●芥川賞
「背高泡立草」 古川 真人 著
〈内容〉草は刈らねばならない。そこに埋もれているのは、納屋だけではないから-。長崎の島に暮らし、時に海から来る者を受け入れてきた一族の、歴史と記憶の物語。
(点字・デイジー・テキスト 着手あり)
●直木賞
「熱源」 川越 宗一 著
〈内容〉 樺太で生まれたアイヌ、ヤヨマネクフは故郷を奪われたポーランド人や、若き日の金田一京助と出会い、自らの生きる意味を見出し…。明治維新後、樺太のアイヌに何が起こっていたのか。アイヌの闘いと冒険を描く傑作巨篇。
(点字・デイジー・テキスト 完成あり)
●日本SF大賞
「天冥の標」 小川 一水 著
〈内容〉西暦2803年、植民星メニー・メニー・シープは入植300周年を迎えようとしていた。しかし臨時総督のユレイン三世は、地中深くに眠る植民船シェパード号の発電炉不調を理由に、植民地全域に配電制限などの弾圧を加えつつあった。そんな状況下、セナーセー市の医師カドムは、《海の一統》のアクリラから緊急の要請を受ける。街に謎の疫病が蔓延しているというのだが……小川一水が満を持して放つ全10巻。
(点字 完成あり)
●日本SF大賞
「宿借りの星」 酉島 伝法 著
〈内容〉その惑星では、かつて人間を滅ぼした異形の殺戮生物たちが、縄張りのような国を築いて暮らしていた。罪を犯して祖国を追われたマガンダラは、放浪の末に辿り着いた土地で、滅んだはずの“人間”たちの恐ろしい企みを知り…。
(点字 着手あり)
●読売文学賞
「君が異端だった頃」 島田 雅彦 著
〈内容〉3月生まれの幼年期から、めくるめく修業時代を経て、鮮烈なデビューへ。文豪たちとの愛憎劇と、妻がある身の最低男の、華麗なる遍歴と、不埒な煩悶と。島田雅彦による自伝的青春私小説。
(点字・デイジー 着手あり)
●野間児童文芸賞
「ゆかいな床井くん」 戸森 しるこ 著
〈内容〉床井くんは、6年生のクラスがえで、最初に暦のとなりの席になった男の子。ユーモアがあって、考え方のセンスがよくて、ちょっと変わっていて…。小学6年生の4月から卒業までの1年間の物語。
(点字・デイジー 完成あり)