5 ちょっと一息~リレーコラム~
将来の夢
三木 和子
3月末で退職いたしました三木が、4月から、週に4日、お世話になっています。趣味は大河ドラマを見ることです。
子供のころ、大きくなったらどんな大人になりたい!とか、どんな仕事がしたい!とか誰にでも将来の夢があります。保育園時代からボーっと暮らしていて、将来の夢など考えたことがありませんでした。
高校生の時に若松のお蕎麦屋さんでバイトをしました。1日というか、1時間のアルバイト。おそばをこぼして、「ここはいいよ、隣の病院に行って」と言われ、隣の耳鼻科病院で、仏具を磨いて、1日分のバイト代をもらって帰りました。
高校卒業後、浪人生活をしながら、目的にうまく到達しない時期があり、先行き不透明な青春時代を過ごしていました。ある日、友人の誘いで年末のデパートのアルバイトをしました。1日目は婦人服のブラウス売り場、ワゴンに積まれたブラウスを畳む仕事・・・・・。あまりに頑張りすぎて、見ているお客様を無視、畳むことばかりやっていました。次の日に、靴売り場に回され、靴の整理と来館者の数のチェック、3日目はお歳暮の石鹸売り場、4日目から6日目は裏でお歳暮を運んでいました。自分にできることって何だろう?
アルバイトの経験から、将来について考えるようになりました。仕事について目覚めたころ、点字を習っていたことがご縁で、中央図書館の小スペースに設けられていた、点字図書室で働くようになりました。はじめは、週4日勤務で、貸出業務と点字シールを作ることが主な仕事でした。長い年月が過ぎ、気づいたことは、夢は見なかったけれど、人は流れに逆らわず、自然に流れていけば、つながっていくものだと実感しました。
でも、今は夢がいっぱいあります。200m走れるようになろう、水彩画を習おう、将棋を学ぼう、漢字検定に挑戦しよう!まずは点字の勉強!夢は果てしなく広がります。