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点字図書館だより

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◆ 中央図書館の魅力再発見! リニューアルとレファレンスサービスをご紹介

 北九州市立中央図書館は、開館50周年を記念し、1階エントランスホールをリニューアルしました。より快適に過ごせる空間へと生まれ変わった当館と、日々の疑問を解決する図書館のレファレンスサービスについてご紹介します。


●中央図書館が新しい顔に! 1階エントランスホールをリニューアル

 世界的に著名な建築家、磯崎新氏が手がけ、かまぼこ型の独特なフォルムが特徴の北九州市立中央図書館は、今年、開館50周年を迎えました。この記念事業の一環として、この度、1階エントランスホールのリニューアルを行いました。

 「市民のリビングルームのような図書館」「くつろいで利用しやすい図書館」をコンセプに、より多くの方が様々な目的で気軽に立ち寄れるよう、空間を一新。新たに雑誌棚やゆったりと過ごせるソファーを配置し、ホール入口横のトイレも改修しました。また、音声拡大読書器「よむべえ」は、これまで奥まった場所にあり、使いづらいとの声もあったため、この機会にカウンター近くのよりアクセスしやすい場所へ移動させました。

ところで、中央図書館の1階に点字図書室があったことを、皆さまはご存じでしょうか?

 1階受付カウンターの横の小さな扉、そこが点字図書室の入り口。中央図書館開館と同時に設置されました。当時は、教育委員会の管轄で、名称は点字図書室。小スペースで両壁に書棚、奥に机と椅子が2つあり、こじんまりとした空間でした。昭和54年11月に大門に完成した東部障害者福祉会館に移転するまでの間、活動していました。図書室の主な業務は、電話対応、郵送での貸出、点字図書・録音図書の整理などで、図書室への来館は土日がほとんどでした。録音図書の媒体が、オープンテープやカセットテープ、点字図書は点字器やタイプライターでの手書き図書で、製本は糊付けかバインダー、手作り満載の図書室でした。そして、昭和55年4月から、教育委員会から障害福祉課の管轄に変わり、点字図書館としてスタートしました。

 このような歴史ある中央図書館をはじめ、北九州市立図書館では、「学び」、「やすらぎ」、「つながり」という3つの場の創造を通じて、より多くの皆さまの心豊かなときを創造するためのお手伝いができるよう、さらに図書館サービスの向上に努めてまいります。

 

●知的好奇心を満たそう! 図書館のレファレンスサービス

 図書館では、本の貸出・返却だけでなく、皆さまの「知りたい」をサポートするレファレンスサービスも行っています。これは、日頃の疑問や、調査・研究に必要な資料、情報検索のお手伝いをするサービス。簡単に言えば、「調べものの相談にのる」サービスです。

 来館はもちろん、お電話や電子メールでも全国から相談を受け付けており、日々、様々なおもしろい相談が寄せられます。

 実際にあった事例をご紹介しましょう。「焼うどんは小倉が発祥だと聞きましたが、それが分かる資料はありますか?」といった郷土に関するご質問がありました。以下のとおり、回答しました。


 『北九州物語』によりますと、誕生が「1945年11月」で生まれた所が「だるま堂」とされています。「だるま堂」の場所についての記載はありませんが、「焼ソバ」の「ソバ玉の代わりに乾めんをゆでて使ったのが人気を呼んだ。小倉生まれ焼きうどんの誕生秘話である。」との文章もあり小倉が発祥だとわかります。また、『北九州美味本』や『B級グルメが地方を救う』、『九州宝御膳物語』、「小倉焼うどん研究所」HPでは「だるま堂」のお店の場所の紹介と共に小倉発祥であるという記載があります。


 ただし、『蕎麦 うどん トリビア66題』という資料には「“焼うどんの元祖”が、東京・麻布一番1丁目にある高級居酒屋といった趣の「はじめ」である。」とありますが、その説明には「30年ぐらい前」より作り始めたと書かれており、出版年から30年差し引いても、小倉焼きうどんの方が早くから作られていたと思われます。なおこの資料には小倉が元祖であるということも、1つの説として紹介されています。

 この調査には以下の参考資料を使用しました。

 『B級グルメが地方を救う』田村秀著 集英社 2008年 (102、103頁)

 『北九州美味本』ゼンリン 2006年 <596/キ>(103頁)

 『九州宝御膳物語』豊田謙ニ監修 西日本新聞社 2006年<383.8/キ>(91頁)

 『北九州物語』登本寿典著 海鳥社 2002年 (86~89頁)

 『蕎麦 うどん トリビア66題』かくれ家麺喰会著 セントラルSOG 2005年<383.8/カ>(117~119頁)

 小倉焼うどん研究所 http://www.kokurayakiudon.com/

 『九州の逸品 100選』月刊はかた編集室編 月刊はかた編集室 2005年 (26、27頁) (「北九州」発祥であるという所までしか記載がありません)

 『発見!体験!日本の食事③』ポプラ社 2002年 <383/ハ/3>(16、19頁)

 (「北九州」発祥であるという所までしか記載がありません)

 

 こちらの事例は「レファレンス協同データベース」に掲載されているものから紹介しました。

 この「レファレンス協同データベース」とは、国立国会図書館が運営するレファレンスのデータベースで、全国の図書館が事例を登録しており、共有されています。

 その中で、北九州市の図書館が登録した「くしゃみの回数で意味が違うという迷信を友人と話していると解釈が違いました。いくつかあるのでしょうか?」という事例が、年間アクセスランキング第1位に輝いたこともあります。

 また最近ではNHKの朝の連続テレビドラマ「あんぱん」の影響か、「やなせたかしが所属していた小倉の部隊はどこですか?」というお問い合わせもありました。

 すぐに答えが見つからず、もどかしく感じることもありますが、本を探す過程はまるで謎解きや宝探しのようでワクワクします。そして、求めていた答えにたどり着いた時の喜びは、何物にも代えがたく、これが図書館司書の仕事の醍醐味だと感じています。


 この記事の詳細は、下記お問合せ先へお尋ね下さい。

★お問合せ先

 北九州市立中央図書館 奉仕課

 〒803-0813 北九州市小倉北区城内4番1号

 TEL:093-571-1481 FAX:093-571-1484


◆ サークルのご紹介

 西部障害者福祉会館では、障害のある方もない方も一緒に学べるさまざまなサークルがあり、皆さん元気に活動しています。その中でも、視覚に障害のある方も参加しやすいサークルをご紹介します。

 第5回目は、「コムシティ3Bサークル」のご紹介です。

 

【団体名】 コムシティ3Bサークル

【活動紹介】

 3B体操は、「遊びの要素」「気軽に」「体に無理なく」をキーワードに、年齢や障害の有無を問わず、すべての人が楽しめるように考案された体操です。ボール・ベル・ベルターの3つの用具を使用しながら、音楽に合わせて楽しく体を動かすことで、心身の健康づくりにもつながります。

 「仕事帰りにストレッチで体をほぐしたい」という声から始まった「コムシティ3B」、「障害があっても楽しく体を動かしたい」という思いで立ち上げられた「コムシティ土曜3B」、いずれの活動も、3B体操の用具を使い、音楽に合わせながら無理なく楽しく体を動かしています。

 講師を務めるのは、生まれも育ちも北九州の元中学校保健体育教員の半田先生です。「人とつながること」を大切にされており、趣味とボランティア活動を両立させながら、地域で積極的に活動されています。日本3B体操協会公認指導士をはじめ、レクリエーションインストラクター、フォークダンス指導者として、市内の各市民センターでもクラブ活動を通じて多くの方々と元気いっぱい交流されています。「体を動かしたいけれど、激しい運動は少し不安…」という方や、「最近運動をしていないな」と感じている方も、ぜひ一度体験にお越しください。

見学は自由です。音楽とともに、笑顔で楽しく体を動かしてみませんか?

 

会場:西部障害者福祉会館 軽運動室(コムシティ5階)

活動日:

コムシティ3B 第一・第三水曜日 17:30~18:30

コムシティ土曜3B 第一・第三土曜日 10:30~11:30

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