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◆ オープンブレイルライブラリーを開催しました!!
8月3日(日)、『オープンブレイルライブラリー』を開催しました。
今年は広報を広げ、インスタグラム(SNS)や子供向けの情報誌「キッズチャレンジ2025夏号」にも掲載していただいたこともあって、小学生の子供たちの応募も多く、ご家族で楽しんでいただくことができました。残念ながら、抽選に漏れてしまった方は、また来年ご応募いただけたらと思います。
このイベントは、ツアー形式で4つのコーナーを順に巡回し、「視覚障害のこと」「点字のこと」「音声訳のこと」「図書館のこと」を楽しみながら学習してもらうように、各コーナーの担当職員があの手この手で、工夫を凝らしながらやっています。「見て学ぶ」「聞いて学ぶ」「体験して学ぶ」「触って学ぶ」感覚をフル活用しながら学習をしていただけたことと思います。
その甲斐もあって、アンケートでは「楽しかった」「視覚障害者の方への支援の方法が知れてよかった」「点字の意味を知ることができた」など温かいコメントをいただきました。
さらには、昨年度のイベントに参加していただいたお子様が、夏休みの自由研究にしてくださり、「賞をいただきました!」と、大変嬉しい報告もありました。職員一同、目を潤ませながら、話を聞かせていただきました。
このイベントを通して、より多くの方が点字図書館を知っていただけるように、来年もまた楽しいイベントにしたいと思います。職員一同、来年に向けて頑張ります!!
◆ 2025年度の主な文学賞受賞作品
今年度の、主な文学賞を受賞した作品のいくつかを、サピエ図書館での着手・完成状況と併せてご紹介します。
●第32回松本清張賞
「白鷺立つ」 住田 祐 著
〈内容〉異形の歴史小説。江戸後期の比叡山延暦寺に、大きな秘密を抱えた仏僧の師弟がいた。命懸けの修行〈千日回峰行〉を成し遂げ、自らの存在を証し立てよ。 (点字・デイジー 着手あり)
●第71回江戸川乱歩賞
「殺し屋の営業術」 野宮 有 著
〈内容〉契約成立のためには手段を選ばない、凄腕営業マン。珍しい夜間のアポイントを受けて向かった豪邸で刺殺体を発見した彼は、殺し屋と遭遇してしまう。彼は命がけの営業トークを開始し、「2週間で2億円」のノルマに挑んでいく。 (点字・デイジー 着手あり)
●第38回三島由紀夫賞
「橘の家」 中西 智佐乃 著
〈内容〉幼い頃に2階から落ちたが庭の橘の木のおかげで助かったことがある恵実。以来、木の力を恵実が媒介するという噂が流れ、子どもを望む人々が大勢家を訪れるようになった。自分にすがる彼らの気持ちに戸惑いながらも役割を果たす恵実だったが──子孫繁栄という常識を揺さぶる問題作。 (点字・デイジー 着手あり)
●第38回山本周五郎賞
「女の国会」 新川 帆立 著
〈内容〉ある法案について野党第一党の高月馨と共闘関係にあった与党議員・朝沼侑子が自殺した。朝沼の死が解せない高月は、朝沼の婚約者の三好顕太郎と共に死の真相を調べることに-。『小説幻冬』連載に加筆・修正。 (点字・デイジー 完成あり)
●第13回河合隼雄物語賞
「あのころの僕は」 小池 水音 著
〈内容〉母を病で失った5歳の「僕」は、大人たちが差し出す優しさを抱えきれずにいた。そんなとき現れた、転入生のさりかちゃん。他者の関心と親切を抱えきれずにいる彼女と仲良くなった「僕」だったが…。『すばる』掲載を書籍化。 (点字・デイジー 完成あり)
●日本推理作家協会賞 長編および連作短編集部門
「崑崙奴」 古泉 迦十 著
〈内容〉大唐帝国の都・長安で生ずる連続殺人。犯人は屍体から抜き去った心肝を啖っているのか-。崑崙奴(外国人奴隷)の異相の童子により、捜査線は何時しか道教思想の深奥へと導かれ、夢幻の如き真実が顕現し…。本格ミステリ大作。 (デイジー 着手あり)
●日本推理作家協会賞 短編部門
「黒い安息の日々」 久永 実木彦 著
〈内容〉2024年に発表された短編ミステリーの中から、「ザ・ベストミステリーズ 2025 推理小説年鑑」にミステリーのプロが傑作を厳選した全7編のひとつとして収録。 (着手なし)