8 こんな本選んでみました!
ひとつのテーマを決め、それに関連した図書を「サピエ図書館」から選んでみました。
今年(2025年)は、昭和100年の年です。今回のテーマは、「昭和の出来事」です。
昭和といえば、戦争の苦難、高度経済成長の躍動、そして、日常に息づく人々の希望や葛藤といった激動の時代でした。100年の間に書かれたあまたの図書の中から、選んでみました。昭和の空気を鮮やかに映し出した読み物に触れて、私たちが生きてきた昭和という時代を再発見してみませんか。
(担当:三木)
(1)「永遠の0」
百田 尚樹 著
太田出版 2006年8月出版
製作館:大阪市立早川福祉会館点字図書館 デイジー 全1巻(17時間7分)
完成日:2008年6月30日
内容:生への執着を臆面もなく口にし、仲間からさげすまされたゼロ戦パイロット。「生きて帰る」という妻との約束にこだわり続けた男は、なぜ特攻を志願したのか?はるかなる時を超えて結実した、苛酷にして清冽なる愛の物語。
(2)「官僚たちの夏」
城山 三郎 著
幻冬舎 2020年11月出版
製作館:京都ライトハウス情報ステーション デイジー 全1巻(6時間39分)
完成日:2021年7月20日
内容:国家の経済政策を決定する高級官僚たち。通産省を舞台に、政策や人事をめぐる政府・財界、そして官僚内部のドラマを捉えた意欲作。
(3)「下町ロケット」
池井戸 潤 著
小学館 2010年11月出版
製作館:埼玉県立熊谷点字図書館 デイジー 全1巻(12時間23分)
完成日:2012年8月31日
内容:佃航平は宇宙工学研究の道を諦め、実家の町工場を継いでいたが、経営はまさに崖っぷち。だが、世界最先端の技術で特許出願をしていた佃製作所に、ロケット開発という思わぬ展開が・・・。『週刊ポスト』連載を加筆・訂正して単行本化。第145回直木賞受賞作。
(4)連合軍占領下の1948年1月に起こった帝銀事件をもとに、フィクションの形で推理を展開した二つの長編小説。
①「小説 帝銀事件」
松本 清張 著
角川書店 1978年出版
製作館:旭川点字図書館 デイジー 全1巻(9時間40分)
完成日:2006年4月30日
内容:犯行億にある非人間的な意志、犯人を仕立て上げようとする検察当局の権力意志。 作者は旧軍部関係の中に犯人を探そうとした警察庁の方法が、GHQの壁にぶつかり退却したと推理する。
②「毒殺 小説帝銀事件」
金井 貴一 著
広済堂出版 1999年3月出版
製作館:札幌市視聴覚障害者情報センター デイジー 全1巻(16時間48分)
完成日:2006年4月30日
内容:昭和23年1月、東京の帝国銀行椎名町支店で惨劇は起きた。行員たち16名が、「GHQの命令で消毒に来た」という男に青酸性と思われる毒物を飲まされ、次々と倒れていった。警視庁は捜査員一万五千人以上という未曾有の体制で犯人の手掛かりを追う。昭和史に新たな光を当てる長編小説。
(5)「昭和史発掘 1部」
松本 清張 著
文芸春秋 1973年出版
製作館:日本ライトハウス情報文化センター デイジー 全1巻(7時間22分)
完成日:2007年7月20日
内容:政界に絡む事件の捜査に起きた「石田検事の怪死」、部落問題を真正面から取り上げた「北原二等卒の直訴」など、5編を収録。☆『昭和史発掘』は、松本清張によるノンフィクション作品です。1965年から1972年10月にかけて単行本全13巻が刊行されました。田中儀一の陸軍機密費問題から日本近代史の分岐点と捉えた二・二六事件までを、関係者の取材や膨大な資料を駆使して描いています。
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